資質は持って生まれたものではない [練習]
上方落語 桂枝雀爆笑コレクション〈2〉ふしぎななあ (ちくま文庫) の<解説>より
志代子さんが三味線を弾くようになったのも、夫のたっての願いがあったからだ。かつて噺家の三味線は女房が弾いていた、「僕も……」と枝雀さんは夢見ていたのだ。志代子さんが三味線の練習をすると、枝雀さんは噺をしてくれた。そして、「私、才能ないわ」と妻が肩を落とすと「資質というものは持って生まれたもんやないと、僕は思う。三味線にどれだけ時間をかけられるかが資質やと思う」と、妻を励ました。落語に生活の大半の時間を費やす枝雀さんの、本音であったろう。
志代子さんが三味線を弾くようになったのも、夫のたっての願いがあったからだ。かつて噺家の三味線は女房が弾いていた、「僕も……」と枝雀さんは夢見ていたのだ。志代子さんが三味線の練習をすると、枝雀さんは噺をしてくれた。そして、「私、才能ないわ」と妻が肩を落とすと「資質というものは持って生まれたもんやないと、僕は思う。三味線にどれだけ時間をかけられるかが資質やと思う」と、妻を励ました。落語に生活の大半の時間を費やす枝雀さんの、本音であったろう。
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